橈骨遠位端骨折とは

概要

how to pict 4転倒して手をついたり、バイクや自転車で転んだりしたと時に、前腕の2本のうち
橈骨(親 指側の骨)が手首側(遠位端)のところで骨折することです。
年とともに骨がもろくなったことで、お年寄りでは簡単に骨折することです。
また、交通事故や労働災害などで強い力がかかると骨折することもあります。

 

症状

how to pict 3手が腫れて痛みを伴います。
明らかに変形していることもあります。
神経を圧迫して指の力が入らなくなったり、感触がわからなくなったりすることもあります。

 

診断

how to pict 1通常はレントゲンで診断はつきます。
折れ方によって治療法が決まるので詳細な検討が必要なことがあります。
レントゲンだけでなく CT scan が必要なころがあります。

 

治療の原則

how to pict 1遠位端骨折は、基本的に保存的治療(手術をせずにギプスで治す)です。
ずれてなければそのままギプスや副木で固定します。
ずれていても手を引っ張ったり、曲げたりして整復(元の形に戻すこと)することができればギプスで固定します。
しかし、整復できなかったり、一旦固定してもまたずれてきたりすると手術が必要になります。

 

手術の方法

how to pict 1[鋼線刺入法]
ずれた骨を戻して針金(鋼線)を刺して固定します。
骨が着く頃抜きますが、それまではギプスで固定します。

[創外固定]
骨片を整復したところで、折れたところを挟んで手前と向こう側に針金を刺してそれを棒で橋渡しして固定します。

[プレート固定]
折れたところにメスを入れて直接見てずれた骨を治して板を当ててねじで固定する方法です。
骨がもろいのでネジを入れてもネジが効かずに抜けてきたり骨がずれたりすることが少なくありませんでした。

 

橈骨遠位端骨折の治療上の問題点

how to pict 2骨がもろいのでどの手術をしてもしっかり固定することが難しい。
手術をし、すぐにリハビリができるわけではない。
早くからリハビリを始める骨がずれたり、固定したものがずれたりすることが多かった。
また骨ができるまで待ってからリハビリを行うと、動きが悪くなったり、力が入りにくくなったりと
機能回復が遅れることが多かった。

 

歴史は変わった

橈骨骨折掌側ロッキングプレートの登場
板とネジが一体化する機構:angular stabilityによって弱い骨でもしっかり固定
すぐにリハビリを始めてもトラブルはわずかなので早くもとの生活に戻れる。
骨ができるまで待てば手首は固まって動きが悪くなる
今や橈骨遠位端骨折の標準的な手術法

 

治療の比較

より早く確実にもとの生活に戻れることが多い
comparison

「年はとっても健康で不自由なく暮らしたい」の願いを叶えるために、
情報を共有できるサイトになることを願います。

 

さらに・・・

micro nail髄内釘 MICRONAIL™の登場
同じく板とネジが一体化する機構 :angular stability
骨の中に埋め込むタイプなので刺激症状が少ない。
患者さんにとっては優しい手術
より早くもとの生活に戻れる。